株式会社CGSホールディングス

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株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

2024年の世界経済は、原油をはじめとする一次産品価格の急騰が緩和するものの、紛争、社会情勢不安、異常気象現象など先行きを見通しづらい状況が続きました。
国内においても、設備投資の先行指標となる工作機械受注統計によれば、内需において設備投資に対する企業の慎重姿勢が続き回復が遅れ、全体としては持ち直しの動きが鈍い状況が継続しました。

 このような環境下、当社グループの2024年度の連結業績は、売上高39億27百万円、営業利益1億58百万円となり、前年度との比較では増収増益となりました。

 CAD/CAMシステム等事業においては、当社製品の主なユーザーである自動車向け金型・部品製造業での金型および部品生産が引き続き低調に推移した影響から収益が伸び悩み、期初予想を下回りましたが、2024年下期以降、ユーザーの設備投資が緩やかに回復し、前年同期との比較
では増収増益で推移しました。一方金型製造事業においては新車種開発が少ない状況が継続、EVシフトによるモデルチェンジサイクルの谷間となったことも相まって売上が低調に推移、連結業績に影響しました。

 なお利益還元については今後も経営の重要な施策として位置づけ、安定的な配当の継続を基本方針としつつ、財務状況、損益、配当性向等を勘案して決定しております。2024年12月期の期末配当は当初予想どおり1株当たり10円とさせていただくことといたしました。

 2025年以降、自動車や半導体関連など国内の多くの製造業では、スマートファクトリーを見据えたDX需要が見込まれることから、設計・製造や生産管理など、ビジネスプロセスを変革するシステムやサービスへの投資意欲はさらに高まりを見せるものと思われます。またアジア新興市場国では、人工知能への大規模投資によって半導体や電子機器に対する需要が急増し、国内においてもAIなどのデジタル技術を駆使したDX需要はさらに強まるものと考えております。

 このような状況のもと、2025年1月17日に、第18期定時株主総会にて株主の皆様にご承認いただくことを条件とした当社の純粋持株会社体制への移行を含めた組織再編について公表させていただきました。株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・エンジニアリングシステムズとの協業により「製造業DXインテグレーター」として進化し、CAD/CAM技術を中核に未来の日本の製造業を支えるとともに、日本で培ったモノづくり技術をアジア、そして欧米市場へとグローバル展開させていく所存です。

 今後も、世界に拡がる金型・部品製造分野におけるCAD/CAMを中核とした製造業DXインテグレーターとして「グローバル(世界を見据え)・ニッチ(当社の存在意義がある市場で)・トップ(No.1になる)」を目指すというこれまでの方針を継続し、株主の皆様のご期待に沿うべく、より一層の努力と精進を重ねてまいります。引き続きご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2025年3月吉日
株式会社C&Gシステムズ
代表取締役社長